[ラン]灼熱の奥武蔵ウルトラマラソン!(前篇)

奥武蔵ウルトラマラソンの記録。来年のために残しておきます。

[前日まで]

金曜日はトラブルもあって仕事が長引き、終電を逃していました。

有楽町から深夜急行バスで帰宅したけど寝たのは4時前。この時から体内時計は狂っていたのかも。

午前中に準備をして、昨年と同じ14時過ぎの電車で、いざ川越!です。
小江戸・川越では(昨年は雷雨のために途中で中止になった)川越祭りを堪能し、余裕をもって19時前に川越から数駅のビジネスホテルにチェックイン。明日は4時起きです。

それにしても川越っていい町ですよね。祭りも『壮大な祭り』って感じではありませんが手作りの暖かい感じがする祭りです。

ただ宿泊したホテル、ここがちょっと誤算でした。新しめのビジネスホテルだったのですが、エアコン装置が業務用?だったのでしょうか。スイッチ入れるとゴー音と共にすぐに涼しくなるのですが…、数分経つと明らかに寒い。そしてうるさい。
スイッチを切ると音はなくなるけど、ものすごく暑い…。とてもじゃないけど、窓開けて涼しくなるようなレベルではありません。
結局、スイッチの『入・切』を延々と続け、この日も寝たのは1時過ぎ(>_<)

[スタート]

2日連続の夜更かしで睡眠不足は否めませんが、6時過ぎには会場入り。

膝痛予防のロキソニンを飲んで、サロメチール塗り込んで、日焼け止めのスプレー。準備万端でスタートライン後方に移動します。
奥武蔵は真夏の祭典。これから始まる過酷な時間を心の底から楽しもうという雰囲気が、スタート地点に充満してます。

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そして7時ちょうど。ドMランナーのお祭りが始まりました。

[鎌北湖まで]

鎌北湖までの設定は7分30秒/キロ。最初の方で頑張らないのがウルトラ完走の鉄則なので、あわてず焦らず、ゆっくりと一歩一歩を刻んで行きます。2キロ走って緑が濃くなって来ると最初のエイド、鎌北湖ASです。ここまでのペースは設定通り。
脚の調子も悪くないです。

[阿諏訪~滝ノ入]

鎌北湖は設定通りのペースで通過しましたが、実はここから『昨年とはあきらかに違う』と感じ始めていました。
「まだ8時前だというのに、異常に暑い!」
この時、すでに気温は30度を軽く超えていたのではないかと思います。(最高気温は36~37度だったようです)
「いや、暑いどころじゃない。『灼熱レベル』だ!」
顔と太ももに耐えがたい熱を感じていました。これはサロメチールと日焼け止めを塗りたくったからかもしれません。汗は十分にかいているのですが、熱が逃げずに体温が急上昇している感覚。今までのマラソンでも感じたことがない感覚です。

さらに…
「眠い!眠すぎる!!」
これにはホント参りました。何度も意識が飛びそうになります。

「このままでは、マジで倒れる…」
鎌北湖から5キロぐらい、顔をたたきながらどうにか走ってきましたが、早くも限界です。

コースを少し外れた径で、とうとう横になってしまいました。まだスタートしてから10キロ進んでいません。

眠さで朦朧とする意識を、必死に立て直そうと15分を費やしていました。
その間「大丈夫ですか?」と声をかけていただいたり、「水、飲みますか?」と冷たい水を飲ませていただいたり…。

この過酷な状況、冷たい水は、その方にも命の水だったと思います。

ランナーさんはホントにやさしい(T^T)

ウルトラマラソンはいいですね。そして奥武蔵は素敵ですね。

私もそんなランナーになりたいと思ったのでした。

[桂木]

ありがたいことに冷たい水をいただいて少し回復はするのですが、やはり走り続けることができません。

少し走っては同じくらい歩くを繰り返します。いま思うと、ここが一番苦しかった。

今にも折れそうな気持ちを、どうにか我慢して桂木ASに。早速水をかけていただきます。

実は、このASで水を背中からかけてもらったことが、気力の回復にはつながりました。

やはり熱がこもっていたのでしょうかね。頭からかけるのと背中からかけるのとでは、大きな違いがありました。

 [21キロ]リタイヤか?続行か?

奥武蔵ウルトラマラソンには、21キロ地点にT字路があります。

大きな決断をしなければいけません。その時が近づいてきていました。

左に曲がれば、スタート地点の競技場まではたったの500メートル。
右に曲がると残りは気が遠くなるほどの56キロ、そして標高900メートル(累積獲得標高は1,600メートル)以上の山が待っています。

今年はこのT字路でリタイヤする人も多く、
自分も何度も意識が飛びそうになり、ここまで4回も横になったり座り込んじゃったりしていたので
「残念だけど、左折する」と決めました。悔しいけど、明日も仕事が待ってます。

眠さ暑さで朦朧とする意識の中での、エーデルワイスのトンネルからT字路までのカウントダウン。
あと200メートル…、あと100メートル…、あと50メートル…

あれはなんだったのでしょうか?
その時、何かが私を「右」に曲げました。
左折すればすぐそこに見えるはずだった競技場。ただ、見えたのは遠くの山とそこに続く道、なのでした。

[22.5キロ・鎌北湖AS]

左折に失敗して、それでもなだらかな登り道を走りながら「次の鎌北湖ASでリタイアしよう」「そこで十分、よく頑張った」「よし、そこまでは頑張ろう」と再び気持ち切り替えます。
この坂、最初はなだらかなんですが、これから山に入りますよ~ってところで結構急な勾配になっているんですよ。
でも最後のひと踏ん張りと決めていたので、歩かず1.5キロ。待望のゴール地点、鎌北湖に到着。
「ホントに苦しかったけど、どうにか終われた~~!!」
先着してたランナーさんたちも、このエイドでリタイヤを決め込んでいるのか、結構和気あいあいな感じ。
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私も水とフルーツをいただき、最後に背中から水をかけてもらって、競技場に向けて歩き始めました。いや、歩き始めたハズでした。

でも競技場までの坂が、なぜか?登ってます。
いままで苦労して登ってきたんですから、下り坂になっていないといけないはず…。
右に見えるはずの湖面も、なぜか左に見えてます。まだ朦朧としているのでしょうか…?

[25.1キロ・清流AS]

鎌北湖から再び坂を登り始めましたが、実はこの「鎌北湖~清流」が一番の難所です。
全区間を通して、たぶん、ここの坂が一番きついです。走れるはずもなく、もちろん歩きで登ります。
この区間も横になって休んでいるので、3キロ足らずのキョリに55分もかかってます。
なぜ、こんなツライことやってるんだろう?
すでに完走はあきらめてますし、鎌北湖からは往復コースになりますので、登れば登るほどスタート地点に戻るのが大変になります。
簡単に言うと、進めば進むほどおバカさんなんです。
でも、おバカさんにさせる何か、がオクムにはあるんだと思います。
なんてことを考えながら、清流AS目指して黙々と登っていきます。

 次回、後編へつづく。