旧東海道 2日目 神奈川宿から藤沢宿

前回は神奈川宿のうち東神奈川駅まででしたので、今回も東神奈川から歩き始めました。最寄りの駅を05:21の電車に乗り、日暮里・品川を経由して、京急線で東神奈川まで向かいます。東神奈川着が07:32、お手洗いをギリギリですませてから、少し歩いて街道に復帰、07:44に出発です。

神奈川宿(前回の続き)

まず、街道から100mほど入った高札場に寄ります。当時は場所も違いますし、高札自体も古いものではありませんが、とても迫力がありましたね。ちょっと感動です。

五角形は、なんとなく昔感がある

宮前商店街を通り、京急神奈川駅前で高架の橋を渡ると上り坂が始まります。神奈川宿というか横浜あたりって、坂が多いんですね。今回はじめて知りました。坂の途中には『割烹 田中屋』さんがあります。文久3年の創業。安藤広重の浮世絵にも描かれた『さくらや』さんが前身の料亭です。

明治のころとは大きさが少し違うかも。

田中屋さんは、坂本龍馬の妻のおりょうさんが、維新後に働いていたことでも有名ですね。

おりょうさんは通訳としても活躍

神奈川はサッカーチーム多いですけど、神奈川宿は横浜FC推しなんですね。

松原商店街だから?

神奈川宿を後にして、保土ヶ谷宿に向かいます。

保土ヶ谷宿

昔は程ヶ谷と書かれていたようですが、今は保土ヶ谷ですね。

天王町の駅をくぐって、旧東海道保存区間の公園を抜けます。ゲームっぽくてなかなか楽しいね。

ここを通過すると・・・

この公園内にも東海道

国道1号沿いの保土ヶ谷宿を後にして右手に入り高速を越えると、いよいよ難所・権太坂が始まります。

箱根駅伝の難所『権太坂』は国道1号の権太坂ですが、こちらは元祖?権太坂です。その昔は、ここで行き倒れた人たちを葬る(投込む)塚があったとか。下の画像ではわかりにくいかもしれませんが、勾配もかなりのもので、早くも足を使ってしまっています。

足攣りそうになりながらも進みます

権太坂は二段構えになっている感じ。結構長いのです。足のすねのあたりが、ちょっと怪しくなってきました。

自分の名前が坂の名前になってしまった権太さん

坂の途中に『光陵高校』があります。ここの陸上部は毎日大変だろうな、と思ったのですが、後から調べたら『関東大会出場』の強豪でした。

投込み塚

街道からは少し離れますが、投込み塚の跡も行ってみました。

権太坂を登りきると、今度は下りの『焼餅坂』『品濃坂』で標高が下がります。

その途中にあるのが『品濃の一里塚』。画像は左側の塚ですが、両側とも残っていて、特筆すべきはその大きさ。自分の街道歩き史上、最大の一里塚なのではないでしょうか?

左側は私有地

その後、旧東海道は、階段と高架橋へと姿を変え、戸塚の宿へと近づいていきます。

階段ww

高架橋www

途中で目にとまった駅伝ランナーのサイン。走ってるランナーには、絵は見えても『鶴見中継所まで18.6km』は読めないだろうなぁ、とおもいつつ…

よく見ると同一人物っぽい

山崎製パンの大きな工場の横を抜け、

とにかく広い敷地のヤマザキ

柿実る鎌倉ハムの土蔵を通過してしばらく歩きます。

秋ですね

昼食もこのあたり。前回『松屋』でしたので、今日は『すき家』。朝定食があったのでメニューはほぼ同じ。次回からはその土地の経済に貢献できるようしようと思います。

戸塚宿

江戸方見附跡を過ぎると、やっと戸塚宿に到着です。今日はここまで15キロくらいでしょうか。宿場内に、遺構を期待していたのですが、戸塚は道路も含めて再開発が多い印象。本陣や脇本陣も「跡」になっていて、昔のものをそのまま残す難しさが伝わります。

戸塚宿澤邉本陣跡

上方見附の少し前に『富塚八幡宮』がありました。富塚は戸塚の地名の由来かも?

御朱印もいただけることは予習していたので、足を叩きながら急な階段を上がって参拝させていただいたのですが、社務所が閉まってました。残念。

冨塚八幡宮の急な階段

本殿裏には古墳があるようです。

拝殿

ということで、LAWSONさんの看板と一緒にある上方見附跡で、戸塚宿を後にします。

見附とコンビニ

 

戸塚宿をすぎると、『大坂』が待っています。本日二つ目の難所。昔は一番坂・二番坂の二つの坂があったようです。
坂を上がって行く途中の左側にある『バイチャリ横浜戸塚店』という中古自転車屋さんがちょっと気になりました(備忘メモ)。休憩を取りながら、上がって行きます。坂の途中で攣りかけた足は、かなりきわどくなってきています。保土ヶ谷あたりでは「余裕があれば、今日は平塚宿まで」と考えていましたが、ちょっと厳しそうです。

権太坂に負けず劣らずのキツさ

やっとのことで上がりきると、ご褒美の松並木。

現在は松並木ではないようですが、広い国道の反対側には良い感じで紅葉した木々が青き空に映えておりました。

江戸から11番目の原宿一里塚をすぎると、久々に見たような気がする48キロ「ポスト」。そして藤沢市に突入です。

お久しぶりのポスト

いよいよ藤沢市に入ります。

藤沢市は松並木推しですね。マンホールのデザインも市木の「黒松」です。ちなみに市花はやっぱり「藤」ですね。

藤沢市のマンホールは黒松

藤沢宿が近くなってくると、遊行寺の坂が始まります。

遊行寺の文字であがる

箱根駅伝では復路の難所として有名ですよね。計測ポイントにもなっています。
テレビの画面からも伝わる急勾配。実際に歩いてみると、確かに急でした。
いやー、今回は下りでよかった。

坂は下がる。かなりの勾配です。

 

下りきると坂の名前の由来でもある『遊行寺』があります。
お手洗いをお借りするため、少し寄らせていただきました。
思っていたよりも大きなお寺。時宗なんですね。
境内も広く、空が高く見えました。お手洗い、ありがとうございました。

遊行寺。初めてお邪魔しました。

存じ上げませんでしたが『小栗判官』って伝説上の人物なのですね。
幕末に活躍した小栗上野介のことかと思ってたのですが、そもそも時代が室町時代…でした。

小栗判官とは?

しばらく休んだ後、いよいよ藤沢宿へ。

藤沢宿

藤沢宿に入ると、なんとなくですが空気が変わります。

藤沢宿の説明板

紙屋さん

https://www.dohyo.net/wp-content/uploads/2025/11/IMG_0479.jpeg

金物屋さん

なんか古い建物もありそうで、ちょっと気分が上がってきましたが、足も限界に近づいてきたので、本日はここまで。次回も藤沢宿からです。

神里病院で産まれました

本陣跡から駅までは1キロ以上離れてて、歩くのはきつかったのですが、、せっかくなので、自分が生まれた病院(の子孫の方が経営しているかもしれない病院?)にも行ってみました。考えてみると藤沢の街を歩くのも始めて。今回感じることができて良かったです。

 

今日の成果

こんな感じ。

Screenshot

  • 歩行距離:24.04km
  • 歩行時間:5:05:33
  • 行き:最寄駅→日暮里→品川→京急東神奈川
  • 帰り:小田急藤沢→新宿→日暮里→最寄駅

感想あれこれ

  • 前回より歩行速度が遅いのは坂の影響か。ただ、このくらいの速度くらいであれば、十分、旅感は味わえる。
  • 戸塚にある浮世絵の自動販売機を見過ごしてしまった。
  • バイチャリは興味あったので、店内に入ればよかった。
  • 遊行寺から藤沢宿高札場のあたりまで、押し忘れで計れていない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました